言葉の力

(2002/10/23) 執筆

毎日平日の23:40〜から18ch(多言語TV局)でフジテレビが
日本語放送をしてくれている。月曜は「HEY HEY HEY!」、
木曜はドラマ(「ナースのお仕事」か「ショムニ」か忘れたけど)みたいな感じ。
関西テレビ(フジ系列)勤務の喝采くん、俺に代わって上司の人に伝えておいてくれ


       ビバ!フジテレビ! (フジテレビ万歳)


とな。ここLAには少なくとも一人フジに感謝している男がいます。
また、さらに嬉しい事として、9月までキャイ〜ンの番組だった火曜日枠が、
10月1日から特別企画「From the Northern Country」、つまるところの

             「北の国から」

になったのだ。第一話から一年がかりで順番に放送されつつある。
ちなみに昨晩は第4話:「五郎は手紙を焼いていた!」の巻でした(>>師匠)。
(どうでもいいが、今日、吉岡秀隆と内田有紀の挙式を知った。)
フジテレビよ、ほんまにありがとう。とりあえず・・・
これからは火曜の夜が熱いぜ!!


さて、このような放送、見るのはほとんどが日本人だろうが、
アメリカ人が何かの拍子に見てしまうこともあるだろう。
その時、彼らは英語字幕でどこまで内容を理解できているのだろう?
それは大河ドラマ「Toshi and Matsu」や、料理番組「IRON CHEF」もしかり。


まあテレビはまだいいとして、問題は映画だ。
少し前に「千と千尋の神隠し」がこちらで公開されたのだ。
タイトルは「Spirited Away」。
ハリウッドを歩いていたら「Miyazaki's なんちゃらかんちゃら」という看板と
スゴイ行列が見えて、「何や?」と思ったらそれだった。
その日はSOLD OUTだったので、別の日に別の場所に見に行ったのだが、
たまたま英語吹き替えの回と、日本語音声・英語字幕の回があったので、
俺は後者の方を選んだのだった。しかし、その「英語字幕」のニュアンス、
やっぱちょっと違う気がした。字数の制限があるのは分かるが、
外人に完全にニュアンスが伝わっているのかどうか甚だ疑問である。
(ちなみに音声も字幕も理解できるのはちょっとした快感だ。)


逆に言えば、例えば日本で映画を見て「つまんねー」と思ったとしても、
英語のニュアンスを完全に理解できていたら大層面白い作品だったかもしれん。
単語の翻訳というより、ニュアンスの再現が重要になってくる。
これ全て吹き替え家・字幕家の腕にかかっているのだから大変な仕事ですな。
下手な翻訳なら、キャプション(英語がそのままでる)の方がましとも言われかねんし。
それから、自称・映画評論家とかは、その映画の製作国の言語と文化を
完全に理解した上で文句をつけた方がよいとチョッと思いました。


話言葉にせよ、書き言葉にせよ、「言葉の力」というものは偉大だ。
ちょっと変わっただけで、全体がえらく変わってしまうこともあるし
それだけに扱いは難しいのだが、何にせよ、その偉大な「言葉の力」で
人の心を動かすということはすばらしいことではないでしょうか。


END