男を磨く旅 (1) 出発の章

(2002/08/01) 執筆

性懲りもなく長距離ドライブに出ることにした。
日本では京都から北海道に行ったこともあるし、九州にも行ったこともある。


        俺様の最も得意とする分野だ


だが、今度の舞台はアメリカ。勝手も違うだろうし、危険もあるかもしれん。
ましてや一人・・・・・ほとんど「度胸試し」あるいは「やけくそ」である。
その昔、50ccの原チャで松島や富士山に行った時の心境に似ている。
わざわざこんなことをする俺は、SかMかと聞かれたら、たぶんMなのだろう。
まあ、昔からそんなことをしては各方面から「アホ」の称号を頂いてきたのだ。
「天才バカボン」を目指す俺にとって、それが最大級の賞賛であることは言うまでもない。


さて、「行くこと、そして無事帰還すること」が最大の目的であるので、
行き先はどこでもよかったのだが、北の方が涼しいだろうということで、
ユタ州ソルトレーク・シティをからめて半時計回りに周ることにした。


7月25日(木) 快晴

午前9時、「Hertz」でレンタカー。今回は Honda Civic(4ドア)が割り当てられる。
なんや、シビックかいな・・・。まさにS-RAMPの再現やんけ・・・。

まずはスーパーで水を大量に買い込む。

これは飲料であると同時にオーバーヒート用である。
砂漠地帯はホンマにめっちゃ熱いことを俺は知ってるからな(「フリーウェイ」の巻)。
もし自分の車を買っていたとしても、長距離ドライブに出るときは整備が行き届いていて
新型で、故障しても自分の損失にならない「レンタカー」をしとったやろうな。


さて、ここからはAAAのマップとツアーブック、それと俺の判断力だけが頼りである。
死なずにLAに戻ってこれますように・・・・・そう祈りながらフリーウェイに溶け込んでいく。


I-10(Interstate Freeway 10号)からI-15に乗り換え、北へ向かう。
死にそうなほど熱い荒野の中を走る。途中、死にそうなほど熱い街で昼飯。
さらにひたすら走るとアリゾナ州をちょっとだけ通った後、ネバダ州に入る。
まもなく初日の目的地=ラスベガス(Las Vegas)が荒野の中に忽然と現れる。


かつて長尾さんと寺田さんと訪れた街・・・言わずと知れたギャンブル・シティ。
他で稼げるせいか、超豪華ホテルでも部屋自体の値段は驚くほど安い。
ちなみに、ここのホテルだけはLAから予約していったが、その予約確認書を
プリントアウトしたものをうかつにもボスの Russell におもいっきり見られた。
奴は「ハッハッハ、オ〜ケ〜」と言っていたが帰国命令が出るのも時間の問題か?


今回はカジノはそこそこに、車とキックボード(注目の的)を駆使して街を散策する。
さすがはエンターテイメントの殿堂・・・・・学ぶべきことは多い。
特にダウンタウンの「光のショー」は訪れたときには必ず見ることをお勧めする。
それにしても「アホなホテル」が多い。それはビームを放射するピラミッドであったり、
ニューヨークそのものであったりする(自由の女神とかがデ〜ンとある)。
こんなものを平然と作るこの国はつくづく恐ろしい国だと感じた。


ちなみに、今回のギャンブルの結果はドローでした (>> 長尾・寺田両先輩)


                     (つづく)