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変数たち


rubyには3種類の変数と1種類の定数,それから疑似変数と呼ばれる ものが2つある.変数や定数には型が無い.変数に型が無いのは良 いことばかりではないけれど,rubyの目指す「気軽なプログラミン グ」には向いているようだ.

変数と定数はその名前から区別することができる.これはrubyの特 徴の一つで,変数と定数を名前から区別することができるので, rubyでは明示的な変数の宣言は必要ないし,変数を見ただけで,そ の種類が分かる.これはプログラムを書く時には便利だが,タイプ ミスを発見しにくいという欠点が無いでもない.

変数の種類は変数名の最初の一文字で区別できる.対応は以下のよ うになっている.


	$		大域変数
	@		インスタンス変数
	[a-z]		ローカル変数
	[A-Z]		定数

このルールの例外は疑似変数である.疑似変数は外見はローカル変 数と同じだが,実は定数というものである.2つしかないので,間 違えないだろう.


	self            現在のメソッドの実行主体
	nil             「意味が無い」値(偽を表す)

ちょっと見てみよう.


 ruby> self
 main
 ruby> nil
 nil

`main'というのはトップレベルのオブジェクトのことである.メソッ ドの中ではselfの値は違ったものになる.疑似変数は結局は定数だ から,`self'や`nil'には代入できない.


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