とりあえず,rubyが用意されているか調べてみよう.シェルのプロ ンプトが出ている状態で(今後,「% 」でシェルのプロンプトを表 す.ということは「% 」は入力しないということだ),
% ruby -v
と入力して(`-v'はバージョンを表示するオプションだ),リターン キーを押して,
ruby 1.1b5(98/01/19) [i486-linux]
と表示されたら(バージョンや日付、プラットホーム名は違うかもしれない), rubyがちゃんとインストールされている.インストールされていなかったら, 誰かに頼んでインストールしてもらおう.もちろん自分でインストー ルしても良い.rubyはフリーソフトウェアなので,無料で入手でき るし,自分で勝手にインストールしてももちろん構わない.
では,ちょっとrubyを使ってみよう.`-e'オプションで,rubyのプ ログラムをコマンドラインから直接指定できる.
% ruby -le 'print "hello world\n"' hello world
rubyのプログラムはもちろんファイルにしまうこともできる.
% cat test.rb print "hello world\n" % ruby test.rb hello world
rubyにはいろいろなオプションがあるので,使いこなせば便利にな ることも多い.perlと大体同じだというと分かる人には分かるかも しれない.主なものを一通り紹介しておこう.
0[数字] パラグラフモード a オートスプリットモード c 文法チェック e スクリプト コマンドラインからスクリプトを指定 F区切り 区切り文字(列)を指定 i[拡張子] その場編集 I ディレクトリ ロードパスの指定 l 入力時の改行の削除,出力時の改行の付加 n 自動ループ p 出力付き自動ループ v バージョンの表示,冗長モード
これらを使えば,例えばこんなこともできる
% ruby -i.bak -pe 'sub "foo", "bar"' *.[ch]
これはC言語のファイルのすべての`foo'という文字列を`bar'に置 き換える.元のファイルは`.bak'という拡張子をつけて保存される.
% ruby -pe 0 file
タイプ量の多いcat.しかも,catより遅い.