研究紹介
境界適合格子を用いたプラズマ粒子計測器の特性計算(学部、修士課程)
宇宙プラズマの観測方法の1つとして、人工衛星に搭載されたプラズマ粒子計測器による直接観測があります。このようなプラズマ粒子計測器は、複雑な形状をしており、特性を解析的に求められることは非常に少ないです。したがって、計測器の設計には数値計算が必要不可欠となります。
この数値計算において、従来は等間隔直交格子が広く用いられてきました。この方法は、計算スキームが比較的容易で、短時間で計算を実行できますが、その反面、格子幅よりも小さい構造や、座標軸に沿わない面を正確に表現することができない、という欠点を持っています。
そこで、私は、境界適合格子法を用いることでこの欠点を解決し、短時間で、かつ、正確な計算ができる方法を研究しています。
衛星表面から発生する光電子に関する研究(博士課程)
磁気圏電子に関する研究(博士課程)
1992年に打ち上げられたGEOTAIL衛星によってイオン、電子の3次元速度空間が観測され、磁気圏物理は大きく発展しました。ただ、これらの速度分布を用いた研究はイオンに関するものが多く、電子に関する研究はそれほど多くありません。電子の振る舞いは磁気圏での電流構造に大きく寄与するため、その運動を研究することは磁気圏の構造を調べる上でも重要です。そこで、磁気圏で観測された電子について、速度空間分布の構造およびその変化を調べ、磁気圏での電子加速について研究しています。
もっとも、電子の特徴的な周波数(旋回周波数)が数ミリ秒のオーダーであり、観測機の時間分解能(12秒)では電子の速度分布の詳細な変化を追いきれないのでは、という問題もありますが、、、
これまでの論文および発表(学会、研究会など)
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