天使の街から

(2003/03/14) 執筆

Los Angeles
  (天使の街)


私はこの街に住んで、本当に多くのことを学びました。
文化・言葉・人種・差別・世界・日本・・・・・
これらのことについて、ちょっとは考えることができました。
LAにこなければ「世界は広い」というごく当たり前のこと
にすら気付くことはなかったでしょう。


・・・・ともすれば自分の身の回りだけが世界だと思いがちですが
それは世界のほんの一部なので,いろいろの国で多くの人に接し
ないと視野が広がりません.アメリカ社会とそこに住んでいる人を知
ることは,日本と日本人を見直すことでもあり,それを通して人間その
もの考えることでもあります.その意味でも,この1年は大きな意義が
あったでしょう.


これは恩師・荒木徹(元)京大教授からの有難き御言葉であります。


              

             恩師・荒木徹(元)京大教授


やはり「殿」は「殿」です。恐悦至極に存じます。


それからクリス・ラッセル教授。この人は皆に恐がられていますが、
本当はすごく紳士で、面倒見もよく、ユーモアに溢れた人です。
研究者としても教育者としても第一級の素晴らしき人物です。
仕事は全くしませんでした。ごめんね、ボス猿。許してぴょ〜ん。
しかし論文withdraw作戦は恐いぐらいにキマッたぜ。俺の勝ちだな、ボス猿。


Santa Monica


生活において、「住」というものは非常に大事なものですが
これに関してはうまくいきました。”運”も良かったと思います。
Santa Monica の美しさは筆舌に尽くし難いものがあります。
下宿も何も決まらずにホテル住まいをしていた
あの4月第一週!!
本当にどうなることかと・・・・・(涙)
あれを思い出せば、もう出来ないことは何もないでしょう。
こんな異国人でも受け入れてくれたマリアおばさんには感謝感謝です。


One Year


日本におりますと、外国にいる時のような”寂しさ”はないでしょうが、
逆に言うといろいろな”シガラミ”に頭を悩まされることになります。
LAでの生活・身分は、私にとってあらゆる束縛から抜けた状態であり、
この一年間、じっくりと将来戦略を考えさせて頂きました。


繰り返しですが、私は遊んでばかりいたわけではありません。
このコラムはあくまで”コラム”(or 生存の報告)であります。
まあ、考えるのは一年でよいので、そろそろ動こうと思っています。
この一年はいわゆる”充電”に当たるものと思われます。


あとは、病院に行かないこと、ポリに捕まらないこと、訴えられないことを
念頭においてやってきましたが、どうやら無事に終えることができそうです。


というわけで、次回は最終回「俺様、帰国する」だ!!


END