俺様、年を越す

(2003/01/02) 執筆

大晦日(おおみそか)
12月31日のこと。New Year's Eve。


クリスマスを最高潮と位置づけるアメリカでは、大晦日〜元旦というのは
特にスペシャルな日でもないようだ。何か特別料理があるわけでもない。
テレビも普段と同じ。年末時代劇やドラえもん祭があるわけではない。
せいぜいニューヨーク・タイムズスクエアの映像やライブが流れるぐらいである。
厳粛に除夜の鐘が鳴るわけでもないし、イソイソと初詣に行くわけでもない。
彼らは「Happy New Year !!」と狂ったように叫んだらそれで終わりである。


        わびさびもあったものではない


まあ、他の国は他の国だ。
ここがどこであろうが、俺は母国流に年を越させてもらう。
というわけで、日本スーパーに行って「そば」を買ってくることにする。
おっさんとかが言いそうな「あのセリフ」も、異国の地では妙にしっくりくる。
これまで、決して口にしなかったあのセリフ・・・今夜、満を持して放ちたいと思う。


そばを食わねぇと年を越した気にならねーよ


さて、今俺の目の前には「そば二人前(ダシ付)」と「緑のたぬき」がある。
どうしよう?・・・しばし考えるが、面倒なのですべて食うことにする。
それほど多そうに見えなかったそば二人前を全て湯にぶちこむと、
案の定、予想以上にふくらむというアクシデントに見舞われ
一秒ほど後悔するものの、とにかく「年越しそば(膨大)」は完成した。
「いろいろあった年を送るには、これくらい必要なんだ」
などと、うそぶいてみるも、作りすぎは誰の目にも明らかである。


アメリカには「ダシ文化」がないので、久しぶりにそばを食うと大層おいしく感じる。
「緑のたぬき」は麺はともかく、体に悪そうなパンチの効いたダシがよい。


                    うまい


「ふつうのそば」の方は、添付ダシが薄くてちょっと物足りないが、麺はよい。


                    うまい


よって、「ふつうのそば」を「緑のたぬきのスープ」に投入してみる。


                世界一うまい


そんな感じで「年越しそば」もなんとか食いきり、
後は新年を迎えるだけとなる。

CH18  8:00pm-11:30pm レコード大賞
CH18 11:40pm-12:30am 北の国から
CH44 10:00pm-2:30am 紅白歌合戦

この二チャンネルを行ったり来たりしながら、
2002年の日本音楽シーンについて一気に勉強しておく。
やっぱ、全然わからん。ほとんど初めて聞く。
それより、これも海外生活効果であろうか・・・
演歌にはまりそうだ。
「北の国から」を見てるうちに、いつの間にか年が明けていた。


夜中3時就寝。


END