ジュリー
(2002/12/13) 執筆
昨日、UCLAに前NY市長が来た。
ルドルフ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)その人である。
PTSD (心的外傷後ストレス障害)に関する学会が開催されるらしく、
そのキックオフとして特別演説"Leadership in Difficult Times"が
氏によって行われたのである。
島津の田中さんもそうだけど、このジュリアーニという人、
確かにすごい人というのは間違いないんだろうけど、
何と言うか・・・必要以上にライトを当てられてる気がする。
それだけ世相が暗いということか・・・・・。
とにかく、UCLA Royce Hall の大講堂は超満員の聴衆。
氏が壇上に出てきただけで、スタンディング・オベイション。
大人気ジュリー。「熱狂的」というのはこういうことなんだろう。
本来、「講演」や「演説」というものはこうあるべきである。
どっかのアホ学会にみせてやりたいものだ。
なんか後ろの奴の鼻息が荒くて(ハァハァしてた。何故?)
そっちの方が気になって、肝心の演説の内容はよく聞き取れなかったが、
わかった範囲で書いてみると・・・
[危機に直面した時の4つの大事なこと]
1.?(ぼ〜っとしてた)
2.Be a optimist。つまり楽天家になること。生来そうである必要はなく、
理解を超える出来事に直面した時には思い切ってそうするべきである。
3.勇気を持つこと。ここで、勇気とは「恐れがないこと(no
fear)」ではなく
「恐れをうまくmanageする(目をそむけず制御する)こと」である。
人間なんだから「恐れ」を感じて当然。それは人間性の表れである。
4.チームワーク。一人で何でもやろうとするな。
ということらしい。まあ俺のヒアリングだから当てにはならんけど・・・。
ただ一つ確実なのは、この人はスピーチが目茶苦茶巧いということ。
さすが「世界の市長」と紹介されるだけのことはある。
顔からは想像できなかったが、声は意外と太くて、よく通る。
いわゆる「ボスタイプ」の声質。そして何より話術が巧みなようだ。
というのは、爆笑をとりまくってたから(内容はよくわからん)。
実際の現場は、俺なんかが想像できないぐらい大変だったんだろう。
しかし、それを決して表に出さずに、ユーモアとウィットに
あふれる話で聴衆を魅了する。ただし、オフザケばっかりじゃなくて、
大事なことは大事なことでちゃんと伝える・・・気に入ったよ、ジュリー。
END