男を磨く旅 (5) UCBの章

(2002/08/05) 執筆


7月29日(月) 快晴

午前、ネバダとカリフォルニアの州境にある「タホ湖(Lake Taho)」へ。
もし、湖に「ツメ」というものがあるのなら、そのアカを煎じてソルトレイクに
飲ませてやりたいぐらいだ・・・・こういうのを「レイク」と呼ぶのだろう。


その後、サクラメントへ。USの首都がニューヨークでないように、
CAの州都はLAでもサンフランシスコでもなく、このサクラメントである。
DCのように小ぎれいで生活観の無い街だ。日本の首都機能が
東京から移転するのはいつになるのだろう・・・と思いつつ昼飯。


さらに進んで、今日の目的地バークレー(Berkeley)へ。
カリフォルニア州立大学=University of California というのは10校ほどある。
LAにあるのが俺のいるUCLA、San DiegoにあるのはUCSDという具合だ。
そして、それら軍団(いわゆるUC系)の頂点に君臨しているのが、
この「カリフォルニア州立大学バークレー校(UCB)」である。


盟友として訪れん訳にはいかんな・・・ということでキャンパスへ。
ここでもキックボードが大活躍である。人種構成はUCLAと似たようなもんか。
UCBグッズを売っているに違いないと思い、生協みたいなところに入る。
あるにはあった。が、そこに現れている文字は「UCB」ではなく「Cal」であった。
えっ? UCLA も California やけど・・・・。な、なんで?


 俺たちはUCBなどとは決して名乗らない。
 UCといえば言わなくても俺たちのことなのだ!
 俺たちがUCだ!! 俺たちがCALだ!!



とでも言わんばかりだ・・・・・・。


    お前たちは天山か!?

(注) 天山広吉:T2000のリーダー(ちなみに蝶野は「総帥」)。
    勝とうが負けようが「俺たちが一番だ! 俺たちがチャンピョンだ!」
    と叫び続ける京都市出身の愛すべき熱血レスラー。

と軽くツッコミをいれておく。
挑発的にUCLA Tシャツを着ていなかったのが悔やまれる。
スポーツも、UCLAの「Bruins」に対して、こちらは「Golden Bears」・・・
おんなじ「クマ」でも何かこっちの方が高級感があるやんけ・・・
ふん、お高くとまりやがって・・・・・あ〜やだ、やだ。


大学の門前街をブラブラしてみる。さすがに賑やかだ。
が、街を行く人、目つき、周りの音・物、全体的な雰囲気・・・・・
ふと嫌な感覚が俺を襲う。理屈ではなく、あくまで感覚なのだが


       この街は危険だ・・・


よく分からんがそう感じた俺は、一つの行動をとることになる。次回へ続く。

                     (つづく)