UCLA Commencement

(2002/06/17) 執筆

アメリカは6月が卒業式シーズンである。
ここUCLAもしかり。週末の金・土・日が「UCLA Commencement」であった。

「磁気嵐急始=Storm Sudden Commencement」という専門用語がある。
これは「殿」(俺の恩師)のライフワークとも呼ぶべき地磁気現象の名前である。
これからもわかるように "commencement" は本来「開始」という意味である・・・・が、


     卒業は同時に人生のスタートでもある


という発想から、「卒業・学位授与式」という意味でも使われるのだ(いい話だ)。
ところで、俺は2ヶ月半前の卒業と同時に何が始まったのだ??
・・・・・・・「日焼け」ぐらいしか思いつかん。
人生については・・・・・・・・・・いずれ考えよう。


さて、学校内のあちこちで親御さんたちと写真を撮る風景が見られる。
どの世界でも一番うれしそうなのはである、というのが微笑ましく思える。
卒業生はみんな黒いガウンと黒い四角い帽子を身につけている。
いわゆる「ハカセくん」スタイルである。
非常にかっこいい。いかにも卒業という感じだ。ちょっと着てみたかった。


セレモニーは学部学科ごとに独自にやってるように見える。
全体の統一セレモニーがあったのかどうかは不明。
その代わり京大のように学士・修士・博士で分けない。同じ学科ならまとめる。
通りがかりに見たものは、芝生の広場でパーティ気分でキャーキャーやってるものだった。
芝生には全く関係ない人(俺を含む)が昼寝してたり本を読んでたりしてる。
このオープンさがアメリカっぽい。日本の厳粛ムードとは正反対だ。

卒業生の名前が順番に呼ばれる。
「ハカセくん」or「ハカセさん」は先生か誰かから卒業証書を受け取りガッツポーズ。
その度に親や友人と思しき人から歓声があがる。
卒業生全員から歓声があがる人もいる・・・有名人か?首席か?ただの人気者か?
(その一方であまり歓声がない人もいて、ちょっとかわいそう・・・)


まあ、いいものを見せてもらったという感じだが、一つ重要なことがある・・・・
卒業式が終わると9月か10月まで長い夏休みに入る。
Fall Quarter の始まりまで3ヶ月間ほど授業はない。すなわち、

     BruinCardでのバスのタダ乗りがしばらくなくなる

のである。「ちきしょー」である。俺も3ヶ月間夏休みにしようと思う。


END