天才サイキッカー・ロッキー現る

(2002/06/06) 執筆

さあ、今日は学校に行くかあ・・・サンタモニカ大通りの BBB で通学だ!
と、あるバス停で社会見学か何かの小学生の団体がドカドカ乗り込んでくる。

あ〜あ ・・・ 朝からツいてへんで ・・・

こういう日は得てして何かが起こるものである。
その引率の先生か保護者かしらんが、デブの男が俺の前に座ると微笑んでくる。


  (以下は事実に基づいて再構成されている)


男 「ハロー。ところで、俺はお前を以前どこかで見かけたことがあるぜ。」
俺 「どこで? バスでか?」
男 「よく思い出せないが、いつかどこかでだ。」
俺 (何やこいつ!? 怪しいな・・・)

男 「ところで、俺はサイキック・リーディングができるんだぜ」
俺 「はあ?」

最初、何て言ってるか分からなかった。
何回聞きなおしても「サイキック・リーディング」と言いよる。
その後の話の流れからすると、超能力みたいなものか?

男 「俺は何でもお見通しなんだぜ。
   なんなら、一つ当ててやろうか? そうだな・・・ 例えばだな ・・・


   お前は日本人だろう?



・・・・はいはい、すごいね・・・・
・・・・少しでも興味をもった俺がバカだったんだね・・・・
・・・・ちから、ぬけてしまったよ・・・・日本に帰りたくなったよ・・・・
・・・・オヤジ・・・・・お前はすごいよ・・・・・そのギャグセンス、天才だよ・・・・


が、話はこれでは終わらない。

男 「俺は未来だって見えるんだぜ。」
俺 「じゃあ俺の未来を教えてくれ」
男 「たくさんの幸福と成功が見えるぜ。それでだな、

   この続きが聞きたければ俺のところに電話してこい


なっ!? き、貴様はケニー? (「実録 バトル against ケニー in ハリウッド」の巻)
と、俺のホモセンサーがビンビンに反応しだす・・・き、きた〜!!(注*ウソです)


この自称サイキッカーの名前はロッキー(Rocky)。
ケニーと違うのは、こいつは子持ちである。
子供の付き添いでこのバスに乗っているようだ。
あ〜あ・・・また、電話番号をもらってしまった・・・(バスを降りてすぐ捨てた)。
「占いの続きが聞きたければ電話してこい」というのが新たな手口である。
ちなみに、「俺はお前に英語を、お前は俺に日本語を・・・」というのは今回も出た。
これはある程度お決まりの手段なんかもしれん。


今回は5分程の攻防であった。
今回はこちらの電話番号も聞かれたが「電話はない」で押し切った。
「いいな。土曜日に電話してこいよ。」と何べんも念を押された。
「俺が土曜日に電話をするかどうか予知してみろ」
と聞こうと思ったが、いらぬ波風が立ちそうなのでやめておいた。
もし、聞いてみて「電話はかかってこないだろう」と答えていたら、
お前を「正真正銘のサイキッカー」として認めてやっただろう・・・


今回はビミョーである。白黒付け難い。
「他人を見たらホモと思え」という疑心暗鬼はやめた方がいいかもしれん。


END