俺様、散髪にいく

(2002/06/03) 執筆

来る前から分かっていたが散髪というハードルは俺にも例外なく巡ってくる。
前、散髪に行ったのは確か3ヶ月ぐらい前だったと思う。
遠くの方にぼんやりとこのハードルが見え始めたのは1ヶ月くらい前。
それ以来、日に日にリアルに近づいてくるハードル・・・
とうとう石川五右衛門みたいな頭になった俺は覚悟を決めたのだった。


さて、俺には3つの選択肢がある。
  (1) 自分でやる
  (2) リトル東京の散髪屋で日本人にやってもらう
  (3) 外人の散髪屋
当然、選んだのは(3)番である。俺の中のわずかな良識が

  あほか!? よう考えろ! ただのハードルとちゃうんやぞ。飛んだはいいが、
  着地したら丸坊主になっとるかもしれん恐怖のハードルやぞ!

と叫ぶがネタの前にはもう止められない。何事も経験だと言い聞かせる。


 ファイナルアンサー


さて、散髪屋だ。「どうする?」と聞かれ「アズ ユー ライク (好きにして)」
答えようと思ったがさすがにやめた。何て答えよう・・・? とりあえず、

  「ノ、ノーマル」  =「普通に」という意味の俺英語

と答えてみると笑われた。よって、サンプルを見て適度に長めの髪のやつを指さす。
で、散髪が始まる。が、なんかチマチマと切っててあまりスッキリしてないので、

  「ショーター」   =「もう少し短めに」という意味の俺英語

と言ってみる。すると、その時切ってた部分だけショーターになったので、今度は

  「オール ショーター」 =「全体的にもう少し短くして」という意味の俺英語

と言ってみる。すると、不敵な笑みを浮かべバリカンを手にして店員がつぶやく・・・

  「マシ〜ン」

俺にはそれが、映画で出てきそうな爆弾魔が言いそうな
「It's a show time」とか「Let's party !」に聞こえた。
あせって「全部じゃなくて周囲だけ」と身振り手振りでアピールする。
「オール ショーター」じゃなくて「オール ショート」と言ってたら
丸坊主だったのかもしれん。今となってはわからない。


で、出来上がり・・・ちょっと怪しい中国人みたいになった。
でも予想よりはまともだ。ちょっと伸びたら普通に戻るやろ。
こちらはとても安い。10ドルぐらいである。その分かなり大雑把である。
英語は「ショーター」で何とかなったぞ。


END