第三の母 (The Third Mother)
(2002/04/08) 執筆
前半はコラムというより、メモです。
というのは、ようやく下宿が決まったからです。
これは最も重要なことだと思うので、後進のためにもきちんとメモを残しておきます。
(1) 当然だが、下宿はこちらに来てから探し始めなければならない。
日本にいる内にホテルをとっておく。最低1週間は見といた方がよい。
私は Peter Chi に頼んだ。大学の近くの安ホテルをとっておいてくれた。
(2) 一般的に、アメリカの部屋は、高くて、広くて、設備(冷蔵庫とか電子レンジ)付きである。
特にLAは高い!。1 bed room で $1000/m
はあたりまえである。
ワンルーム(single/studio) でも $800/m
はいく。
(3) いわゆる「ええ場所」というのはさらに高い。逆に「危険な場所」は安い。
「ええ場所」というのはLAの場合「大学の周り」「ビバリーヒルズ」「サンタモニカ」とかである。
これが基本情報で、次に思考の流れを書くと、
(1) 円安でつらいが、MAX $800/month までは出そう。
(2) 大学から多少離れたところの方が面白い、かつ「ええ場所」で「安い」ところ所望。
(3) 「ハリウッド」が安い (studio で $750)。
が、やはり、治安が良いわけではないらしい。
(4) 「サンタモニカ」、ビーチが近い。いわゆるカリフォルニアの雰囲気である。
ここがいい。 が、めっちゃ高い。single/studio
でも $1000 は越しそう。
(5) シェア? ルームメイトはおそらく学部生。たぶんうるさい。イチャイチャされたら嫌。却下。
結論、「サンタモニカで間借り」
間借りは 「Room for Rent」 という。家の中の一室を借りる。
「Guest House」は、ある家と同じ敷地内にある小屋みたいなとこだろう。自分の入口がある。
あと、まれに「Room for Service」というのがある。
これは家賃がタダである代わりに家事・赤ちゃんの世話とかをしなければならない。
思考の流れの次に、行動の流れを書くと、
(1) 到着(1日午後)から3日の午前中 : 情報収集。熟慮。上記の思考の流れ。
(2) 3日午後 : 結論を出す。2つ物件をピックアップ。電話をしてみる。即日、下見可能らしい。
時間を決めてアポをとる。夕方、バスに乗って2軒回る。
本命の2軒目の方がやはりよかった。その場でアプリケーションに記入。
(重要) これだけでは決定ではない。大家は賃借人の身元調査をする。それに2、3日かかる。
だからホテルは1週間は必要なのである。また、渡米3日目の俺には身元もくそもない。
アプリケーションに書いたのは、名前、Office
の住所・電話、ボス、給料、銀行口座
ぐらいである。SSN (Social
Security Number) は申請中とだけ伝えた。
ちなみに、SSN は連邦ビルまで自分で申請に行き、返す刀で
Bank of America に
Checking Account を開いておいた。それらは前日の渡米2日目にしておいた。
(3) 4、5日目 : 「待ち」である。この間、コラムなどを書いてはアップロードしていた。
ただし、1件電話があった。よくわからんが、Russell
に用があるらしい。
おそらく身元調査会社からの電話。俺の身元を照会したいのだろう。
Russell の電話番号を伝えておく。
(4) 6日目 : 大家から電話。結果はアクセプトらしい。明日から引越ししていいらしい。
(5) 7日目 : 引越し。その時にサイン(契約)。
4月分の家賃($575)+security
deposit ($150) を仮の小切手で支払う。
このように、私は後悔がないまで熟慮した上で、3日目にほとんど全てをやりました。
本当はもっとじっくりの方がよいかも。かといって、2週間もかけるのはどうかと思った。
個人の性格によりますが、私は電撃作戦で行きました。それでも一週間かかるということです。
さて、その家であるが、サンタモニカ (Santa
Monica) の閑静な住宅街にある。
ビーチまで 500m ぐらい、広い道の両脇にはパームツリー、まさにカリフォルニアである。
UCLA までは近所からバス一本で2、30分ぐらい。しばらくはバス通学である。
ビーチ沿いのサイクリングロードは 「チャリ」
より 「ローラーブレード」 の方が多い。
今ふうに言えば「インライン・スケート」って言うんかな?
(看板にそう書いてある)。
とりあえずやつらは速い。そこらじゅう、スケートの清水だらけである。
ちなみに俺は「清水に似ている」といわれたことがある。
徒歩の俺の側をバンバン通りすぎる彼らに対して
「まってろよ、アメリカのニセ SI・MI・ZU たちよ。
俺様が本場の清水(ニセ)を見せつけてやるからな
!
オドロクな ・・・ こんなこともあろうかと、渡米前にブレードを先輩に
もらって練習してきたのだ。もっとも、3日でつぶれたがな
・・・。
今日はこれぐらいで勘弁しといたる ・・・ チキショー、覚えてろ!!」
・・・と、心の中で叫ぶ。気分は矢島彰か小島聡(プロレスラー)といったところである。
話を下宿に戻す。家の中ではベッド付きの部屋を一つもらえた。
あとは台所もリビングも勝手に使ってよい。こちらは家そのものが大きく、かなりのびのびできる。
家賃は $575/month。 deposit は $150 のみ。ひと月分は覚悟してたのでよかった。
人の家なので、電気・ガス・水道・電話・ラウンドリー・ケーブルテレビなど一切払う必要なし。
「遊び度」と「安さ度」と「安心度」、すべて満点をつけてよい。
ここの女主人はテレビにでてきそうな、まさに肝っ玉母さんである。
陽気 ・・・ そしてデカイ!!
今は、娘さんと二人暮しらしい。旦那さんのことは聞いていいもんかどうか・・・。
昼間は内科医をしているらしい。この辺に住んどるということは、割と金持ちなんやろ。
というわけで、伊丹の母(オカン=令子)、京都の母(タンス屋奥さん=厚子さん)
に続き
L.A.の母=Maria 現る!である。
Here comes TheThird Mother.
一応いっておくが、俺はマザコンではない。
どちらかというとマダムキラーの方である。
END