Peter Chi という男

(2002/04/02) 執筆

ロサンゼルス国際空港までピックアップしにきてくれるのは、
自分が行く研究室の研究者のピーター・チーという男である。
Assistant Researcher という身分だそうだ。

この男、実は私の論文のレフェリーになった男であり、
少なくとも私の名前と研究内容を知っている。
これもUCLAを選んだ理由の一つである。
珍しく真面目な理由である。
将来、海外の研究室に行こうと思ってる方へ、、こんな「ツテ」でも行けます。
普通のドクターの「ツテ」なんてこんなもんちゃうか
少なくとも俺のもってたのはその程度である(プラス、ここのボスと殿が知り合い)。

チーが気がかりだったが、ピーターなんだからアメリカ人だと思っていた。
九大の北村さんに聞いてた情報は「背が高い」「いい人」「横わけ」の3つである。
そういうわけで、勝手に Peter Chi の人物を決めつけていた。
中井貴一みたいなピッチリ横わけ鼻デカ兄さんやろと思っていたのである。

さて、空港の出口でそれらしい人が見つからない。
5分ぐらいウロウロしたが誰も声をかけてきてくれない。

既に半泣きである。

インフォメーションに行き、拙い英語で場内アナウンスを頼んでみる。
うまくいったようで、「Dr.Peter Chi, ** is waiting ** come to **」みたいな言葉が聞こえる。
で、やって来たのは・・・・・ 中国人?


・・・・ ていうか 塾長!?

目つき、髪型、体格、服の着方(ポロシャツ、ズボンにいれる)、など
どこからみても塾長である。特に目つきが笑うほど似ている。

(注)昔、ここのボス(C.T.Russell)を石原裕次郎とたとえたことがある。
 今回会ってみると、別にそんなに似てない、顔形は。あくまで雰囲気のことである。
 「塾長」というのもそれと同じ。ニオイがするのである。

彼は台湾から来たらしい。大学院からUCLAに来たのでもう10年になるらしい。
英語をバンバン話している。Peter というのがどこからきたかというと、
本当の名「胚任」(胚の方は出なかったので代字、ほんまは月篇がない)
が発音的に「Pi-Jen」であるところをピーターと読ますらしい。

なんじゃそら

Pしか、おうてへんやんけ ・・・・・


ウソはいかん、ウソは!!

Thomas が Tom になるのだから、Tomohiko が Tom になるのは問題ないやろ。
でも Pi-Jen が Peter はあかんのちゃうか?
これやったら Tohru も Toshihiko も Toyohisa も全員 Tom やんけ!
俺は何か間違ったことを言っているか? おう?

と、ここまで書いて、何故怒ってるかわからんくなった。
間違いも正解も何もない。別にどうでもええ。

この Peter Chi という男、あるいは偽塾長、これからも要チェックである。
続報が出るかもしれません。

END